霧の深い日など、思わずばったり野生鹿に遭遇するチャンスもある。


えびの高原の野生鹿

えびの高原は、霧島屋久国立公園の霧島連山北部、標高1200メートル一帯に位置している。大小の火山とカルデラ湖に囲まれており、山肌はモミ、ツガ、アカマツ等の針葉樹林や広葉樹におおわれて、四季折々の変化に満ちた色や模様を画き出す。この地域一帯に生息する野生鹿は、日中は茂みで休み、朝夕に自分たちのテリトリーで餌をとる。俳人飯田竜太はつぎのように詠んでいる。「鳴く鹿の声を限りの山襖」その鳴き声は、活動する夕方から朝方にかけて聞くことができ、とくに秋になると、雄鹿が雌鹿を呼ぶ「キーン、キーン」という鳴き声が高原の暗闇によく響きわたる。

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